シロのこと(14)+シロちゃんの香箱
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両親の留守中に頭を強打したゆんは、なすすべも知らずただ一人ベソをかきつづけていた。
様子をうかがっていたシロは、やがてゆんに近づくと
ズキズキと痛むたんこぶを優しく舐めはじめた。
普段はつれないシロの思いがけない優しさに思わず痛みを忘れ、デレデレと喜ぶゆん。
ところがシロはおもむろに立ち上がり、
ゆんの顔の間近に尻を向けてきた…
※下の方にショートエッセイ『シロちゃんの香箱』があります。
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(シロちゃんシリーズを初めて読む方は、はじめにシロのこと(0)〜プロローグ〜を最後までお読みください。)→★
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※『シロの思い出(番外編)』はこちらです→★
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シロちゃんの香箱
子供の頃の思い出に残るシロちゃんの姿のなかで
とりわけ忘れられないのが、香箱座りです。
真っ白なモフモフの身体をちんまりコンパクトに丸めたそのたたずまいは
純白の大きな鏡もちみたいで、
子供心に本当に可愛らしくて大好きでした。
大好きゆえに、バカガキだった私は
香箱組み中のシロちゃんによく突進しては「かわいい‼︎かわいい‼︎」と
ベタベタスキンシップを強要して、シロちゃんに顰蹙(ひんしゅく)を買ったり
たまに逆襲されたりした記憶があります。
(逆襲についてのお話は『シロの思い出(番外編)』で描いています。)
でも今回の事件のさい、
シロちゃん自ら私の間近で香箱を組み、
頭の痛みにパニクりべそをかく私をあやすように
ゆっくりとしっぽを振りつづけてくれました。
この出来事を思い返すたび、
シロちゃんのまるで人間の大人のような寛容さと忍耐強さ、優しさに
あらためて感動を覚えると同時に、
「当時の自分ネコ以下じゃねーか」
と大変情けなく、大切な思い出ながら複雑な気持ちになります。
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『シロのこと(15)』につづく→★
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ゆん米と申します。インスタで猫漫画を細々と描いてます。
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