シロのこと(9)+シロちゃんの写真(ショートエッセイ)
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シロが我が家を去って早十年。
ある日の夕食の時間、シロちゃんの安否を思い切って父にたずねてみた高校三年生のゆん。
それに対する父の答えは意外なもので…
※下の方にショートエッセイ「シロちゃんの写真」があります。
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(シロちゃんシリーズを初めて読む方は、はじめにシロのこと(0)〜プロローグ〜をお読みください。)→★
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シロちゃんの写真
父からシロちゃんの新しいお家での写真を見せてもらった時、
まずはその元気そうな姿に心から安堵しました。
それと同時に、10年ぶりに見るシロちゃんの美しさに物凄い衝撃を受けたのを、今でもよく覚えています。
ほっそりとした美しいシルエット。雪のように真っ白でふくふくとした毛並み。
大きくて綺麗な瞳。ピンク色の小鼻。
今で例えるならディズニー映画『アナ雪』のエルサのように
凛として気高く、それでいてとても可愛らしい
本当にうっとり見惚れてしまうほどの美猫でした。
小学校一〜二年のガキンチョの頃は同じ屋根の下でしょっちゅう間近にこの美猫を見ていたくせに、
こんな美少女とは欠片ほども気付かずに暮していたなんて
昔の自分クルクルパーじゃねーの⁉︎と
この時は心から思いました。
(小さな子供の審美眼なんてその程度なので、ソコはまぁしゃーないだろと今では思いますが。)
そしてこの日
シロちゃんへの私の悪行の数々を昔話として語る両親の言葉が
高三になった私の心に遅まきながらグサグサと突き刺さったのもよく覚えています。
幼い頃には理解出来なかった事の意味が、
酔っ払ってやらかした失態をすべて記憶したままシラフに戻った人間のように
十年越しに猛烈な羞恥と後悔をともなって心に押し寄せてきたのです。
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『シロこと(10)』につづく→★
(おまけ漫画「美術部のヤバめな人たち」は『シロのこと(10)』の下の方に掲載しています。)
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ゆん米と申します。インスタで猫漫画を細々と描いてます。
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